FEATUREMOVIE2020.10.28
外に行きたくなる映画
NO.03 竹村卓
21歳に渡米し、現地でライターやコーディネーターの仕事をしながら、大好きなスケートやアメリカンカルチャーにどっぷり浸かった20代を過ごした竹村卓さん。著書『ア・ウェイ・オブ・ライフ~28人のクリエイタージャーナル』は、竹村卓さんが実際に世界を旅し、トミー・ゲレロやレイ・バービー、レイモンド・ペティボンといった名スケーターやアーティストに取材した内容になっていて、まさに旅が仕事や人生と直結している。現在ではロードトリップに出かけるのが好きだという、映画の登場人物のような竹村卓さんに、外出したくなる映画を聞いてみた。
〈作品1〉
『Stand By Me』
〈コメント〉
「少年たちが大人に内緒で旅にでる。旅に出ている間は大好きな友だちだけというのも最高だし、登場人物として出てくる大人は最小限でそのほとんどが子どもたちに悲観的な感じがさらに”俺たち”という仲間意識を高くさせるのもすごくいい。ジャンクヤードで『みんなで楽しいね!』って言い合っているシーン。本当に楽しんだろうな、って思える。今観てもこんな旅ができたら最高だろうなって思う映画。数年前にこの映画が撮影されたロケ地を訪れました。クリスが持ってきたピストルをゴーディーが間違って撃ってしまう場所、彼らの暮らす街や旅のスタート地点となる橋などを見て興奮しました。あと、サウンドトラックも好きな曲ばかりでこのコンピを聞くと映画のストーリーをすべて思い出します。」
〈作品2〉
『True Romance』
〈コメント〉
「本当ではない出会いから始まるストーリー。そりゃそうだよな、と思いながら…。ラブストーリーってなんだか、照れくさいって思いながらついつい観てしまう。危なっかしい俳優クリスチャンスレーターとパトリシアアークエットの愛くるしさがナイスキャスト。あとは暗いイメージのイーストから、ロサンゼスルへキャデラックに乗ってロードトリップする感じがとてもいい。何かに追われながらも乾いた空気を走って行く。遠い日本に住む僕にはその遠い異国、映画なんだけれど、”まるで映画のよう!”なそのシーンが印象的。劇中、二人がロサンゼルスに到着して宿泊したモーテルをみつけて僕も実際泊まりました。あとで映画を見直したら彼らが泊まって部屋で興奮。映画の最後に国境を越えてメキシコに逃げるっていうストーリーもその後が気になりまくって好きなエンディング。あとロサンゼルスへ向かう途中友だちのディックへ連絡を取るために立ち寄る電話ボックスのシーン。最高に楽しい瞬間なんだろうなと。」
〈作品3〉
『Bagdad Cafe』
〈コメント〉
「この映画の色や世界観、すべてのシーンが印象深くて好き。旅の途中、なにもないところで旦那と別れて置き去りにされるなんて最悪のパターンなのに、”世界の果て”のような場所にある小さなカフェで繰り広げられる小さなストーリーが好き。もちろんHolly Coleの ”Calling You”がないとこの映画は成立しないわけで。で、このバグダッドカフェも何度か表敬訪問したことがあって、本当に何もない場所にぽつんとあるカフェ。撮影で使われたモーテルも火事かなにかで燃えちゃってないけれど、カフェの人たちは映画を観て訪れた僕たちにとても親切。たくさん写真を撮らせてくれたのがいい思い出。」
- Photo _ Ryo Sato
竹村卓
編集やライターの仕事と共に、デザイナーの笹川憲一さんと立ち上げたシルクスクリーンブランド〈RESTAURANT〉では、今までの旅の経験をアウトプットしたTシャツなどを製作したり、自身が今ハマっているというタイのサブカルチャーやストリートカルチャーをまとめた著書『NEW NEW THAILAND 僕が好きなタイランド』も発売中。
INFORMATION
レイモンド・ペティボンが手がけたチームロゴや写真家、平野太呂の写真を使用した”El Burrito”s Skate Amigos”のスケートチームのプロダクトを扱うウェブショップ” Taqueria”を運営。
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