
2020.06.9
“STAY HOME”のためだけじゃない
遊び心が宿るパジャマに袖を通して
いまは“STAY HOME”というよりも、ちょっと大げさかもしれないけど“STAY STRONG”でいるために、ファッションをもっと楽しみたい。そこで、たまにはパジャマに袖を通してみてはどうだろう?PHIGERINの作る遊び心の詰まったパジャマなら部屋で過ごす時間も楽しくなるし、それを外に着ていけば、いつもと違うフレッシュな気分に浸ることができる。今回はデザイナーである小林さんの“家でのファッションの楽しみ方と日常”をQ&Aでお届けしよう。
Q1 いま家ではどんな生活リズムで過ごしていますか?
「朝起きて、子どもと遊んで、お昼から仕事して、夕方からまた子どもと遊んで、お風呂に入れて、絵本を読み聞かせながら、寝てしまう。というリズムです」。
Q2 外出自粛が始まる前と後では、着る服やそのタイミングなどの具体的な変化はありましたか?
「特に見当たりません」。
Q3 家で仕事をする時とリラックスする時で、着る服を変えて切り替えるという人が少なくないようですが、小林さんはいかがでしょうか?
「Q2に近いのですが、普段のパジャマから下だけ着替えて、洗面したり髪の毛を整えたり子どもと遊んだりして時間差で上を着替えて、また下を着替えたり何か羽織ったり、グラデーション的な切り替え方といいますか、普段からグダグダしています」。
Q4 普段の生活の中で小林さん自身もパジャマを着ることがあると思うのですが、気持ちの面でも、具体的な着こなしの面でも、パジャマというものをどのように楽しん でいますか?
「これもQ3に近いのですが、グラデーション的に楽しんでいます」。
Q5 PHINGERINのパジャマ(洋服)の数ある魅力の一つとして、遊び心の詰まったポップな柄が挙げられると思っているのですが、具体的にどのようなモノ・体験からインスピレーションを受けているのでしょうか?
「これもQ4に近いのですが、具体的なものだとあまりにしっくりくるので、夢とか気候とか時間とか抽象的なぼんやりした感覚の中から少し解像度を上げるような感覚です」。
Q6 ご自身のブランド以外で、もしオススメのパジャマがありましたら教えてください。
「だいたいひっくり返して着ると気持ちいいです」。
Q7 今はSTAY HOMEだけではなく、ちょっと大げさかもしれませんが、STAY STRONGでいるために、ファッションの力が必要だと思っています。小林さんはファッションの持つ力について、どう考えていますでしょうか?
「捉え方は様々ですが、手にするものや発信するものを武器(力)を持つような作り方がそもそも苦手で、、とりあえずファッションは無力でいいかなと。力というよりセンスでしょうか。良し悪しでなく、みなさんそれぞれセンスって持っているものだと思います。ファッションだけではなく、生活の中での多岐に渡る感覚を淡々と研ぎ澄ますことは素敵だなと思います」。
Q8 PHINGERINでリリースしている、パジャマ生地を使用したマスクが発売に至った経緯を教えていただけますと幸いです。
「コロナ前に、偶然通りかかったパリのテーラーでスーツ地のマスクがあって、お土産に購入したのがきっかけです。次の展示会で作ろうとしてた矢先にコロナで大変になって、工場もいっぱいだったので、まず親しい友人3名で製作し始めました」。
Q9 これは個人的な話なのですが、前より確実に遊びに行く機会が減った今、ファッションがより楽しく感じています。例えば、全く着ていなかった服をタンスから出して着てみたり、今まで着たことのないような服を買うことで、新しい自分のファッションを楽しんだりしています。この期間で服に対する価値観や、楽しみ方の変化があれば、教えてください。
「それは素敵ですね。僕たちも過去に、何じゃコレ?笑..というものを少なからず制作していると思うのですが、確かにそれをまた見直してもらうとか、逆さまに着てみてもらうとか、裏返されてみるとか、袖をぶった切られるとか、、そんな機会が増えるとすれば、想像するだけで楽しいですね」。
小林さんの私物であり〈PHINGERIN〉からリリースされているパジャマ。気になった方はオンラインストアでチェックを。
小林資幸
2008年にスタートした〈PHINGERIN〉のデザイナー。「毎週金曜日に少量ですが、マスクを発売しているので、お暇な時にご覧頂ければ幸いです。なくなっていた今シーズンのパジャマも少量ですが追加で制作しました」とのこと。

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