FEATURE2020.08.19
あえて裏返しで主張する
フッドへの熱い想いを
– DUSTYHUSKY –
2ndアルバムではNYのレジェンドラッパーSADAT Xの客演が話題となり、バンコクを中心にラオス、インドネシア、マレーシア、香港といった東南アジアを中心に活動。一つの場所に留まらず世界各地を”股旅”するラッパーのDUSTY HUSKYさんにとって、日本の地は少し窮屈なのかもしれない。だからこそ、なによりも大切にしているのは、心の拠り所でありフッドの神奈川県藤沢市=MOSS VILLAGEを象徴する、仲間とのイベントTシャツ。
イケてるデザインをあえて隠し
仲間を示すDLiPの文字を掲げて
ここ数年は年中夏のような気候のバンコク(タイ)を拠点に活動してきたこともあって、DUSTY HUSKYさんにとってTシャツは日々の生活に欠かせない存在。その中から選んできてもらった1枚は、二ヶ月に一度開催されるDLiP Records主催のイベントBLAQLISTの8周年記念Tシャツ。本イベントといえば、BLAHRMYやDINARY DELTA FORCEなどのLiveを中心とした藤沢ローカルを存分に感じられ、特にDLiPメンバーによる息のあったマイクリレーは”ヤバい”の一言。さらには東京のMONJU、松本のFOUR HORSEMEN、埼玉の弗猫建物など全国各地から豪華すぎるラッパー&DJが集結することもあり、遠方から足を運ぶ人も多い。ちなみに今週の土曜日8/22にも江ノ島OPPA-LAで開催されるので、ぜひ足を運んでみて欲しい。
そんな名物イベントのTシャツは、自身でデザインしたものだから当然思い入れもあるけれど、特筆すべきはその着方。撮影開始時に「最近、Tシャツ裏返しにして着てるんだけど、それでもいい?」と話してくれたように、まるでクリスクロスのような斬新なスタイルで、これは決して気まぐれにやっていることじゃなくて、そこには特別なストーリーが宿る。「留置所に入ってたことがあったんだけど、そのタイミングと8周年のイベントが重なって出れなくなって。留置所って体が洗えないから、なんかTシャツを裏返すと綺麗になる気がするじゃん?それで裏返しで着てたら”お前、表で着ろよ”って怒られた。でも、それに従わないでずっと裏で着てた。そうしたら、なんか気持ちよくなってきちゃって、今もかっこいいデザインほどあえて裏返して着てたりするんだよね。DLiPのTシャツだとタグが表に出て、すげーレペゼンできるし、いいなって」。
2ndアルバムの中の『MARKIN’』でも歌っているように、街の見えない所に隠すかのようにステッカーをボムするDUSTY HUSKYさんだから、あえてデザインが見えないようにするというこだわりは”らしい”エピソード。だけどやっぱりその話から感じられるのは、仲間とともにイチから作り上げ、客演から物販に至るまで徹底的にこだわったイベントに参加できなかった、という悔しい気持ちが第一にあるのだろう。「OZROSAURUSを初めて呼んでやるってなったんだけど、その6日前くらいに留置所に行くことになって。で、いつも夜になったら普通に寝るわけじゃん?消灯の時間があるから。でもイベント当日は朝5時くらいに目が覚めて、まだ(イベント)やってんだろうな、って。だから朝6時くらいまでは一応一時間くらい起きててさ、一人で踊ったりして。そしたら”寝ろ!”って怒られるみたいな(笑)」。
- Photograph_Hideaki Nagata
DUSTY HUSKY
神奈川県藤沢市を拠点に活動するHIPHOPクルー、DINARY DELTA FORCEの中心人物。ソロでの活動も多く、3rdアルバムは、フィジカルはピクチャーバイナルのみで販売予定。主にタイでの出来事や心情を歌ったアルバムは近日リリース予定とのことなので、期待に胸を膨らませながら発表を待ちたい。
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