2025.12.15
カルチャーの黄金期さえ蘇る
倉石一樹のニューコレクション
ー BAPE®︎ by Kazuki Kuraishi Laucnch Party ー
日々新たなトレンドが生まれては消費されていく現代のファッションシーンにおいて、 〈A BATHING APE®〉はブランド創設当初から受け継がれてきたDNAを今に継承する、 数少ないブランドの一つと言えるだろう。そして、今回ご紹介するのはそんなブランドの 真骨頂が存分に発揮された新たなコレクション、BAPE® by Kazuki Kuraishiの幕開け。 デザイナーの倉石さんといえば、カルチャーの黄金時代である90年代にNIGO、SK8THINGらと共にBAPE®の骨格を形成していきた中心人物の一人であり、チームを離れてからは〈THE NORTH FACE〉や自身がディレクションするブランド〈THE FOURNESS〉にて、ファッションシーンを牽引し続けてきた。ここでは、コレクションのローンチを記念して札幌国際スキー場にて開催されたシークレットパーティーの様子を特別にお届け。時を経て再会した両者が、新たに紡ぎだすストーリーにはファッションシーンという枠を飛び越えた無限大の可能性が詰まっている。

“アウトドアからストリートへ
垣根を越えて魅了する
パフォーマンスギアの誕生”
BAPE® by Kazuki Kuraishiの最新コレクション“PerformanceAllWeather”では、ブランドのアーカイブに敬意を払いながらも、デザイナー自身のバックボーンやトレンディーなギミックをプラスした、どこか懐かしくも新鮮な計19型のアイテム達がライナップ。中でも、象徴的なカモフラージュを採用した2レイヤー仕様のアウターや、クラシックなスポーツウェアを再構築したダウンジャケットは、アウトドアからストリートまで場所を選ばず纏えるのが嬉しい仕上がりとなっている。そしてもう一つ注目してほしいのは、同コレクションに向けて制作されたキャンペーンヴィジュアル。デザイナーとも親交の深いエディソン・チェン(CLOTファウンダー兼クリエイティブディレクター)や廣山直人(ORNAGERANGE)、そして本誌でもお馴染みのKaneeeらが集結し、時が経っても衰えることのないBAPE®のレガシーを証明した。Ollieでは、実際にローンチイベントが開催された北海道へと足を運び、倉石一樹へのインタビューから会場レポートまで、ここでしか見ることのできないコレクションの裏側に密着した。

Interview for Kazuki Kuraishi
ーコレクションのローンチおめでとうございます! まず初めに、今回のコレクションについてお聞かせください。
今コレクションはスノーボード、スキーといったアウトドアスポーツにフォーカスしたア イテムをアウトプットしています。いつものファッションウエアとは少し違う組み立て型 だったと思いますが、それをどのように街着に落とし込めるか、これが本作のコンセプトでしたね。
-以前BAPE®でデザインをしていた時と今回のコレクションはどんな変化がありましたか?
BAPE®はやっぱり若い子には人気だし、今のままやっていればいいと思うんですけど、昔好きだった少し上の世代の人達も着れるといいなっていうのは第一に考えてましたね。それが若い子にも響いたら尚更嬉しいと思ってます。
-デザイン面で最近のトレンドをチェックすることもありましたか?
基本的にはデザインは見ないようにしているんですよね。どうしても引っ張られちゃうから、なるべく影響されない方が良いと自分は思っています。
-少し遡るのですが倉石さんがストリートカルチャーに興味を持ったキッカ ケについて教えて頂きたいです。
やっぱり雑誌を見始めたのが大きなきっかけだったと思います。当時藤原ヒロシくんと高木完さんが始めた連載企画『Last Orgy』とかをよく見ていたので、そこから受けた影響が大きいと思っています。ストリートカルチャーの入り口は雑誌だったんです。
-初めはカルチャーのどんなところに魅力を感じましたか?
単純に洋服がカッコ良かったんですよね。普通に自分も着たかったし、 欲しいと思ってました。やっぱりみんな直接は言わないけど、デザインの奥に込めたメッ セージみたいなものがあると思ってて、その深い部分を自分でも調べるようになっていくうちに、気づいたら徐々にカルチャーにのめり込んでいったんだと思います。
-音楽もファッションと同じようにサンプリングだったり曲のギミックの部分に影響を受けましたか?
音楽はすこし別の入りだったんですよね。僕はイギリスの音楽がとても好きだったんで す。イギリスのミュージシャンの人たちってビートルズもジミー・ヘンドリックスも、み んなファッションが好きだったりするんですよね。日本の音楽だとBAPE®で働いていた影響 もあったので、コーネリアス、スチャダラとかは好きでした。やっぱり、BAPE®と音楽っ て良い相乗効果があると思っていて、そういう所には惹かれましたよね。
-ファッションとはまた別軸でマウンテンバイクもやってましたよね?
当時皆周りがスケボーをやり出したタイミングがあったんですけど、その時に自分は BMX、マウンテンバイクを熱心にやり始めたんです。当時から、バイクのブランドのロゴ とか、小さいパーツとかそういうデザインに目がいってました。特にクライドっでいうブ ランドとかは、昔から色の配色がとても綺麗だったのを覚えてます。 -そういうところが今のデザインソースにもなっているのですね!
はい。それは絶対に繋がっていると思いますね。
-お話を聞いて今コレクションに倉石さんのDNAが色濃く反映されているということが再認識できました。最後に読者へのメッセージがあればお願いいたします。
今回ゲレンデでXGのジュリンちゃんとも一緒に滑る機会があったんです。技術も素晴らしかったんですけど、とにかく彼女のスタイルがカッコ良かったのが印象に残っています。 やはり彼女みたいに最先端でカルチャーを引っ張っている子が、玄人も唸るようなライデ ィングをするっていうのは間違いなくシーンにとっても大きいと思うんです。また、それを見て次の世代へと同じようにカルチャーが受け継がれていけば嬉しいですね。
新時代の幕開けを予感させる
BAPE®の新作ローンチパーティ
当日会場には、普段からBAPE®とも親交の深い総勢100名程のファミリー達が集い、フードやドリンクの提供、そしてシーンを席巻するKaneeeやSHOによるショットライブからDJパフォーマンスまでが開催され、会場は常時活気に満ち溢れていた。そもそも今回このイベントは、デザイナーの倉石さんが自身の旧友やライダー達が集まれるように札幌で開催されたらしく、世代を問わず、雪板ラバーたちが一同に介す特別な機会となった。ジャンルを越えてオーディエンスが繋がり、一日限りで紡ぎ出されたこのグルーブ感は、これまで様々な道を歩んできた倉石さんだからこそ作りだせたものであり、まさにカルチャーの新時代という言葉に相応しい一日となっただろう。そして、当日限定で上映された今コレクションのムービーには、倉石さんと古くから繋がりのあるデザイナーやアーティスト、そしてライダー達のメッセージが収録されており、今だからこそ知りたいブランドのヒストリーが余すところなく語られていた。ムービーのショートバーションは現在BAPE®のオフィシャルIGにて公開中なので是非ヘッズ達には一度はチェックして頂きたいところだ。カルチャーの未来に懸念を示す人が多くいる中、シーンの先駆者が、改めて巻き起こすムーブメントには、言わずもがなカルチャーへの愛とリスペクトが詰まっている。

Kaneee

SHO
BAPE®︎ by Kazuki Kuraishi
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