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未来のアーカイヴを生み出し<br>シーンを盛り上げる原宿のハブ<br>– BEAMS 『FUTURE ARCHIVE』-

未来のアーカイヴを生み出し
シーンを盛り上げる原宿のハブ
– BEAMS 『FUTURE ARCHIVE』-

「10年後、20年後も色褪せることのない“未来のアーカイヴ”を生み出す」をコンセプトに、昨年始動したBEAMSの『FUTURE ARCHIVE』。過去2回のポップアップや多数のブランドとのコラボレーション、そしてそれを記念したイベントを次々と打ち出し、瞬く間にシーンを賑わすプロジェクトとなった。そんな『FUTURE ARCHIVE』の実店舗がついにオープン! シーンを盛り上げ、新進ブランドを“未来のアーカイヴ”に昇華させるため奔走するBEAMSの若手バイヤー飯塚昴さんの想いを覗く。

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    2000年代のムード漂うオリジナルアイテムたち。ユースにも手に取ってもらえるよう、価格帯が抑えられているのも嬉しい。

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    若手デザイナーが設計したという内装にも注目。白やシルバーを基調とし、インダストリアルな雰囲気に。未来の遺跡をイメージしたオブジェが目を引く。

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    〈DAIRIKU〉や〈SUGARHILL〉をはじめに〈Sound Sports〉や〈Hamer's WholeSales〉、〈TAPPEI〉などオープンを記念したコラボアイテムも続々とリリース。

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ストリートを盛り上げる
ファッションや音楽の橋渡し

『FUTURE ARCHIVE』が話題をかっさらったのは、POP UPが開催されてすぐのこと。2ヶ月間にわたって毎週コラボアイテムや別注モノがリリースされ、〈Calvin Klein〉〈Dickies〉〈RED WING〉といった老舗から、〈PWA〉〈TTT MSW〉〈DAIRIKU〉といったユースも気になる若手ブランドまでが名を連ねた。さらには〈Wrangler〉×〈SUGARHILL〉とのトリプルコラボを発表し、若手と老舗を繋ぐシーンの橋渡し的な役割を担った。そんな活動はファッションのみならず、音楽シーンでも。〈TTT MSW〉とのコラボを記念したイベントでは、ブランドとゆかりのあるkZmがライブを催し、〈Wrangler〉×〈SUGARHILL〉×〈BEAMS〉の記念イベントには、ルックのモデルを務めたGliiicoが登場。ファッションと音楽の融合により、感度の高いユースたちから注目されるプロジェクトとなった。

『FUTURE ARCHIVE』を仕掛けるバイヤーの飯塚昴さんは、そんな新たなムーヴメントに関してこう言う。「このプロジェクトが一つのコミュニティーになってほしいと思って進めました。商品を手に取ってもらうことも大事だけど、それよりもイベントに来て新しい出会いや発見が生まれる場所にしたかったんです」。いち事業として利益を上げること以上に、シーンを盛り上げカルチャーを発展させたいという想いが『FUTURE ARCHIVE』には詰まっていた。

BEAMSのショップスタッフを経てバイヤーとなった飯塚昴さん。若い層にフォーカスを当てたこの企画に、もっとも若手だった飯塚さんが抜擢された。

“未来のアーカイヴ”を生む
原宿の重要な拠点へ

シーンをにわかに賑わせている“ニューヴィンテージ”というワード。戦時中に作られたデニムや有名ブランドのスウェットじゃなく、バンドTやアニメT、黎明期のストリートブランドのアイテムなどに近年価値が見出されている。なかでも注目されているのが裏原ブームだ。藤原ヒロシやSK8THING、NIGOや高橋盾などが作り上げた服には、当時の音楽やカルチャー、そしてそれに対する当人たちの愛がふんだんに詰め込まれている。今では日本のみならず世界中にファンが存在し、ハイブランドの服作りにも影響を与えているムーヴメントだ。『FUTURE ARCHIVE』という名前には、そんな華々しい時代を自分らの手でもう一度作り上げたいという気持ちが込められている。「あの時代の服が今の古着カルチャーを新しく変えたじゃないですか? この企画をやるのにどうしてもそれが頭にあって、どうせやるなら皆でそうしていきたいよねって話していました」。

「僕より下の世代はさらに勢いがあって、いつも彼らのクリエーションに衝撃を受けるんです。そんな子たちもどんどん活躍できるようなシーンにしたいので、手助けできるようなコミュニティスペースにしていきたいです」。多様化が進むこの時代に『FUTURE ARCHIVE』がセレクトするブランドたちはフレッシュでカッコよく、将来間違いなく価値のあるものになっていくと思う。ただ黙っていてもそうはならなくて、シーンを盛り上げ、みんなが纏うことで遺産となっていくはずだ。そのハブをこのお店はしっかりと担ってくれている。

そして、そんな裏原ブームを作り上げた原宿にショップを構えることについて、飯塚さんはこう言う。「この前サンタモニカが閉店するなど、今原宿にはこういうお店があまりないですよね。外国人が増えて観光地みたいになっちゃってるのがちょっと悲しいです。僕は原宿という場所にずっと憧れているので、原宿ならここだよね!ってお店にしたいです」。

『FUTURE ARCHIVE』は原宿、そしてストリートシーンに欠かせない場所へとなっていくはず。これからの活動やリリースをしっかりと追ってもらいたいし、みんなで盛り上げて“未来のアーカイヴ”を一緒に生み出していこう。

  • Text&Photograph _ Ataro Dojun

ビームス 原宿 ANNEX

東京都渋谷区神宮前3-24-5 1F
TEL:03-3470-8452
営業時間:13:00 – 20:00
定休日:不定休
Instagram:@futurearchive_beams

ビームス 原宿 ANNEX

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