
FEATURE2020.07.24
難しく考えずデザインに惹かれ
思い出を積み重ねていくように
– SUNNY MATSUSHITA –
主にブランドのルックで、モデルとして活動するSUNNYさん。加えてMY FRIEND THE MOONというバンドのメンバーとしても活動していたり、インスタを見ていて映画好きなイメージだったから、なんとなく「バンTか映画関連のTシャツを着てくるのかな?」と想像していた。だけど、当日持ってきたのは何気なく古着屋で買った、ブランド名も分からない一枚。そのチョイスには、自分の価値観を大切にし、良い意味でラフなSUNNYさんらしさが詰まっている。
1枚1枚ハンガーにかけて
あくまで”服”として大切に
SUNNYさんといえば普段から様々なブランドとコラボTシャツを作っていて、先日も〈T.M.A.LAB〉というブランドとコラボアイテムをリリース。母と息子の人間ドラマを描いた映画『Mommy』をパロディしたデザインは、自身のタトゥーとしても刻まれている大切なモチーフ&ワードの一つだ。まず家にあるTシャツの数を聞いてみると、なんと50枚オーバーで、そもそもTシャツを捨てること自体無いのだとか。「自粛期間中に断捨離しようと思って、この前冬服を全部捨てたんですけど、Tシャツは全く捨ててなくて。1枚1枚ハンガーにかけてるので、クローゼットに服が収まりきらないんです(笑)」。The InternetのライブTシャツなど音楽関連のものが多く、保管方法からもTシャツに対する愛が伝わってくる。その中から選んできてもらったのは、オレンジのスケルトンデザインが印象的な一枚。19歳の頃に、大阪のレディース古着を取り扱うitimiという古着屋で買ったモノで、選んだ理由を聞いてみると「パっと見のデザインが可愛いから」という、意外にもシンプルすぎる答え。「実は今回の企画で選ぶってなった時に、2枚で悩んでて、もう一個の方がストーリーがあったんですよ。でも結局、こっちの方がシンプルだし可愛いと思って着てきちゃいました」。SUNNYさんにとっては、特別なエピソードがあるTシャツも大事だけど、”これがかっこいい”と自分自身のファーストインプレッションで選んだという事実が、一番重要なのかもしれない。そんなお気に入りをガンガン着ることでTシャツに思い出が積み重なっていき、自然と”捨てられないTシャツ”になっていくのだろう。
アメリカのグラフィック会社である<BRIELAND GRAPHICS>のプリントTシャツ。買った当時はパンクにハマっていたという話から、当時のデザインの好みが伺える。
- Photo_Narita Hidetoshi Hairmake_Karen Suzuki
SUNNY MATSUSHITA
モデルとして活着する、大阪出身の21歳。本文で触れた〈T.M.A.LAB〉に加え、〈UncutBound〉とコラボしたフォトTも販売中なのでチェックして欲しい。ちなみに昔から映画が大好きで、最近はSFのマニアックな世界にハマってるらしい。
@sunny_only

RECOMMENDED FOR YOU
-
街に出る楽しさを教えてくれる
自分だけの個性を投影した一台2022.09.22
-
“良いとこ取り”なブーツを
いつものスニーカー感覚で
– Dr.Martens × atmos –2021.04.16
-
留置所生活を経た吉岡賢人が語る
バンド活動とヘイターへのアンサー
『Japanese Super Rat出所後インタビュー』2024.07.2
-
ROOM IS STYLE
ストリートの遊び心を詰めこんで
VOL.04
仕事に繋がる環境作りと
チルアウトできる空間を
Renichi (映像クリエイター / BreatH)2020.05.6
-
都内から1時間のオアシスで
非日常的なチルな時間を楽しむ
-神奈川県葉山町・一色海岸-2023.08.10
-
若手のアイデアと想いを形にし
繋がりの先にある大切なものが
I&Iとrajabrookeの制作秘話に宿る2022.02.9
-
12名のグラフィティライターが集った
STOPOVER
4th Anniversary Exhibition2024.09.12
-
新しい曲と出会え
人生のBGMになるようなMIXを
-DJ Highschool-2020.05.10
-
2021年の春夏コレクションの
ポップさの中に隠すOBEYの言葉は
クソな世の中へ向けたピースな想い2021.07.14
-
オールラウンドで輝きを見せる
スケシューの概念を越えた一足を
– ASICS SKATEBOARDING-2024.10.31