
FEATURE2020.07.30
夢のようなタッグの裏側にある
LAでのかけがえのない時間
– Pigu –
東京のリアルなストリートスタイルを発信し、国内外にファンを持つ<10匣/TENBOX>のディレクターPigu。7月から伊勢丹新宿店で二度目となるイベントをディレクションし、国内外のローカルブランドや<CONVERSE>に<Lee>、<GRAMICCI>といった大手ブランドともコラボレーションを実現。彼が選ぶ、生涯を通して“捨てられないTシャツ”とはどういったものなのか?都心から少し離れた、ピースでチルな空間の<10匣/TENBOX>スタジオにて、それにまつわるストーリーを聞いてきた。
Tシャツに対する考えが変わった
LAホーミーたちと過ごした時間
自分が着たいと思ったものだけをクリエイションする彼にとって、生涯を通して“捨てられないTシャツ”は、やはり自らが手がけたリアルな1枚だった。「仲間と一緒に作ったものはどれも大切なのですが、今回の<Virgil Normal>とのコラボレーションは特に嬉しかったんですよ。オーナーのチャーリーとは昔からの友達で、これまでも何回かコラボレーションを重ねてきたんですが、初めて屋号や住所が表記された定番のアドレスタグデザインが採用されたんです。このモチーフはVirgil Normalのお家芸みたいな感じなので、デザインを見たときはアガりましたね」。
過去にも<10匣/TENBOX>と<Virgil Normal>は幾度となくコラボレーションを重ねてきたが、あのいかにもLAっぽいド定番のアドレスタグデザインは今回が初らしい。そして、PiguさんのTシャツのコラボレーションスタイルは、デザインやアートワークに事前に注文をつけたりはせず、基本的にはコラボ相手にお任せするそうだ。「Tシャツのコラボに関しては基本的にほとんど口出ししないようにしています。そのほうがお互いの良さが出せると思っているんですよ。タコとタコスをかけたこのイラストも、いかにもアメリカ人らしい発想で最高ですね。これはLAホーミーたちとの思い出が詰まったイラストで、共に過ごしたリアルな時間がこのデザインを生み出した気がします。Tシャツはなによりも基本だということを彼らは教えてくれて、そこからTシャツに対する考えがだいぶ変わりました。コラボには必ずストーリーが存在していますし、なにより着ているだけで仲間と常に一緒にいる感じがして心強いですね」。Piguさんにとって仲間の存在を感じさせるこのコラボTシャツは、重厚でリアルなストーリーを体現していた。
- Text_Atsutaro Ito
- Photograph_Ryoma Kawakami
Pigu
2017年にスタートした<10匣/TENBOX>のディレクター。ストリートカルチャーをバックボーンに大手ファッションブランドなどとコラボレーションを果たすなど、独自のスタイルで東京シーンを牽引する。@mr.pigu

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